New!No.43 女性の才能を活かし、事業化することで世の中に役立てる!|特定非営利活動法人 女性と仕事研究所

SDGsでキラリ輝く大阪をつくる女性たち

New!No.43 女性の才能を活かし、事業化することで世の中に役立てる!

2026年03月29日

三根 早苗(みね さなえ)さん
有限会社パワーエンハンスメント 取締役
第4回ブルーローズ表彰(サクヤワーキングコミュニティSWCメンバー)

1998年 住友化学入社 有機合成研究所で医薬品中間体の開発に関わる
2002年 住友化学を退職し、ネイルサロン開業
2004年 女性経営者コミュニティわくらく設立
2005年 有限会社パワーエンハンスメント設立
2013年 関西ベンチャー学会 副会長就任
2014年 近畿経済産業局「女性起業家プロジェクト」委員就任
2019年 創業機運醸成賞 中小企業庁
2024年 活躍する女性リーダー賞(ブルーローズ賞) 大阪商工会議所


現在のお仕事の内容をお聞かせください。

女性起業家の事業成長を支援するコンサルタントとして活動しています。最初の起業はネイルサロン経営でしたが、女性目線で実践的なアドバイスをもらえる場所が無くて苦労しました。女性が安心して仕事もプライベートも相談できる場を作りたいと思い、この事業を立ち上げました。事業計画書作成や資金調達、商品開発などをお手伝いしています。

お仕事以外で、何か活動(趣味、地域活動など)をしていらっしゃいますか?

仕事以外では、華道を28年続けています。未生流の師範として学びを深めており、未生流には「美しく見える型」があるところが魅力です。まず型をしっかり押さえた上で、その中で自分らしい表現や花の個性をどう活かすかを考えるのがとても面白いと感じています。

花と向き合い、一本一本の表情を見ながら「どうすれば一番美しく見えるか」を考えている時間は、頭の中がすっと静かになっていきます。気づくと軽い瞑想のような状態になり、忙しい日々の中でも心を整える大切な時間になっています。

これまでの人生を振り返ってみて、困難はありましたか?また、どうやってその困難を乗り越えられましたか?

起業した当初は、経営や営業の知識がほとんどないまま走り出してしまったので、なかなか売上が立たず、貯金を切り崩す日々が続きました。自分なりに努力しても結果につながらず、空回りしている感覚が強く、「自分は世の中に必要とされていないのではないか」と落ち込むこともありました。

その状況を変えるきっかけになったのは、経営者仲間のコミュニティに参加したことです。アイデアをもらうだけでなく、仲間の仕事を手伝う中で、現場の視点や経営の考え方を学ばせてもらいました。売上が立たなかった頃に、先輩経営者が仕事を回してくださったり、私のサービスを購入して応援してくださったことは、今でも忘れられない支えです。「一人で抱え込まない」「人の中で学ぶ」ことが、私にとっての乗り越え方だったと思います。

また、起業して4年後に父が事故で他界したことも大きな出来事でした。実家も自営業のため将来が不安になりましたが、家族がこの状況を乗り越えようと自然にチームになり、支え合いながら前に進むことができました。今では家族でありながら、ビジネスパートナーのような関係性で協力し合っています。こうした経験を通して、困難なときほど周りの力を借り、信頼関係を育てながら進むことの大切さを学びました。

SDGsに興味をもったきっかけは?

私がSDGsに興味をもったきっかけは、2004年から女性経営者コミュニティを運営し、女性の起業支援に取り組んできた経験にあります。女性が自信をもって、いきいきと活動できる社会を実現したいという思いで続けてきたことが、まさにSDGsが目指す「誰一人取り残さない」という考え方と重なると感じました。

さらに8年ほど前から、孤立する10代を支援するNPO法人の活動を応援しています。アルバイトで家計を支えている高校生や、家庭や学校が安心できる場所ではない高校生がいると知ったときは大きな衝撃でした。安心して学び、将来に希望を持てる環境は当たり前であってほしい。そう強く思ったことも、私がSDGsを自分ごととして捉える大きなきっかけになっています。

ご自身のお仕事や生活の中でSDGsをどのようにとらえていますか?

私にとってSDGsは、特別な取り組みというより、日々の仕事の判断軸の一つです。女性の起業を応援する立場として、ジェンダー平等は常に意識しています。女性が自信をもって挑戦し、学び、事業を継続できる環境を整えることが、結果として社会全体の活力につながると考えています。

また、社員を雇用する立場でもあるので、「働きがい」と「経済成長」は切り離せないテーマです。ご縁があって弊社で一緒に働いてくれている社員が、単に業務をこなすだけではなく、仕事を通じて自己実現や成長につなげられるように、役割づくりや学びの機会づくり、安心して力を発揮できる職場づくりを大切にしています。SDGsは、こうした毎日の積み重ねを後押ししてくれる考え方だと捉えています。

大阪・関西の女性がキラリ輝くために、何が必要と思いますか?

大阪・関西の女性は、面倒見が良くて、楽しいことが好きで、人を巻き込む力があると思います。その良さを「誰かのため」に使い続けるだけでなく、まずは自分自身が仕事や今の時間を楽しみ、自分を大切にすることが、キラリ輝く第一歩だと感じています。

そして、自分が実現したいことに集中して一歩踏み出す姿は、自然と周りの人の刺激になります。「自分がやりたいこと」にどん欲にチャレンジできる環境や、背中を押し合える仲間の存在が増えることが大切です。
私自身も、挑戦を当たり前にできる土壌をつくり、大阪・関西からいきいきと活躍する女性を増やしていきたいと思っています。

さいごに、大阪・関西の女性にメッセージをお願いいたします。

大阪・関西の女性の強みは、何といってもコミュニケーション力だと思います。その力を活かして、世代や組織、立場を越えたつながりをどんどん広げていきましょう。人とのご縁は、視野を広げ、新しいチャンスや学びを運んでくれます。

頑張りすぎて一人で抱え込むのではなく、楽しみながら刺激を与え合える仲間を増やしていけたら素敵ですね。私も、そんな仲間が自然に集まり、それぞれの挑戦を応援し合える場をつくり続けたいと思っています。一緒に、大阪・関西から自分らしく輝く女性の輪を広げていきましょう。

ありがとうございました。

(取材:2026年03月/所属・役職名等は取材時のものです)

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