
2025年12月08日

2004年 大学卒業、ソフトウェア開発会社に入社。
プログラマー、システムエンジニアとして数々のソフトウェア開発、スマホアプリ開発に携わる。
新卒採用担当を兼任。会社説明会やインターンシップの企画/運営を行い、開発の楽しさ・やりがいを伝える。
(2011年、2014年に産休・育休を取得)
2017年、マイスター・ギルドに転職、会社立ち上げに携わる。代表とエンジニア若干名のみの組織のため、入社当初は開発担当と総務系の職場環境や採用などの体制整備に注力。
現在は、Webシステム開発や自社サービスの企画などにも従事しながら、もっと働きやすく楽しい組織にするために奮闘中。
また、プライベートでは、2016年より 【こどもプログラミング体験イベント企画/運営 kidsPG】を立ち上げ。
プログラミング体験イベントの開催や、地元の小学校や公共施設での出張講師などを行っている。
2023年度 第2回活躍する女性リーダー表彰・ブルーローズ賞
会社全体の何でも屋のような存在です。
総務、採用、人事、労務、経理、営業事務、社内システムなどのバックオフィス全般を基本に、開発や経営企画も担当しています。
例えば、先日まで国際的な団体の会員管理システムの開発にプロジェクトマネージャー兼エンジニアとして参加しました。従前は会員情報をExcelなどで手作業管理されていましたが、新サイトでは決済システムを組み込み、すべてWebで完結することで、会員は待ち時間なく登録ができ、管理者も大幅な業務削減ができました。
また、自社サービスであるクローゼット管理アプリ「JUSCLO」のサービス戦略を担当しています。より多くのユーザーに使っていただくための改善やプロモーションなどを検討しています。
2016年に 【こどもプログラミング体験イベント企画/運営 kidsPG】を立ち上げました。
当時、私は新卒採用担当として、ビジュアルプログラミング言語のScratchを使って、大学生向けにシステム開発体験のインターンシップを行っていました。そのScratchを使い、幼稚園児だった長男に「石がネコのキャラクターの上に落ちる」という超単純なプログラミングの動作を見せたところ、長男は大ウケ。そこから子供向けにプログラミング体験イベントをやってみようと考えました。
最初は1回イベントをやるだけのつもりで、地元のボランティアセンターで開催しましたが、それをきっかけに色々な主催者から声がけいただき、公民館、商業施設などでのイベント開催、公立小学校のモデル授業や土曜学習での体験授業、地元ラジオ局への出演など、活動回数は30回以上となりました。
より多くの子供達にプログラミングや最新技術に触れるきっかけの場を提供するため、年1回【kidsPGフェス】というプログラミング体験イベントを開催しており、これまでに延べ1500名以上の方に遊びにきていただきました。
【kidsPGフェス】は地域のボランティアスタッフを中心に運営し、仕事で繋がりのある企業団体様や、地元の小中学生、高校の部活動でブースを出展していただいています。プログラミングを通じた地域交流の場やプログラミング作品の発表の場になれば嬉しいです。
ありがたいことに大きな困難というのはありませんでした。
その場面場面では思い悩む毎日というのはいくつもありましたが、今振り返ってみると大した問題ではなかったように思います。
何か問題に直面したときに、ある程度自分で悩んで考えても全然前に進まない時は、自分一人で解決するのを諦めることも重要かなと思っています。人に相談してみると、思わぬヒントがもらえたり、全然違う角度からのアイデアが生まれたり、何かが進むことが多いです。最後は自分のできる範囲で精一杯やることでしょうか。
周りの人に道を示してもらい、背中を押され、助けられ、支えられ、進んできた人生です。
【kidsPG】を始めた当初は、教育関係の方から「プログラミングって女の子でも楽しめるのか」、保護者の方から「うちは女の子なので無理」などと言われて、とても驚きました。
確かに開発職は今でも男性が多い業界ですが、実際に働いていて男性と女性で差があるとは感じません。
大人が「女の子だから興味を持たない」「女の子だからできない」と先入観で決めてしまい、女の子達がプログラミングの楽しさを知る機会を奪ってしまうことがあるならば、それはとても悲しいことです。
【kidsPG】では「より多くの子供たちに、プログラミングと触れ合う最初の一歩を提供」して、男女関係なくプログラミングの楽しさを知ってほしいと考えています。

IT業界で仕事でしていると「SDGs No.8 働きがいも経済成長も」が課題と感じることがあります。
新卒では男女差はありませんが、5年、10年経つと残っているのは男性が多数になっています。
もし、システムエンジニアという職業では仕事と家庭の両立が難しい、と考えて、仕事を辞めているなら、そんなことはない、とお伝えしたいです。
例えば「エンジニアは遅くまで残業が大変」とよく耳にしますが、実際は他職種とそこまで差が無いように感じます。弊社でも基本的に男女問わず定時で仕事は終了しますし、どうしても忙しい時があるのはエンジニアでも営業でも先生でもみんな同じだと思います。むしろリモートワークがしやすい職種ですので、子育てや介護との両立もしやすいのではないでしょうか。
また、「理系じゃないとできない、難しそう」ということもよく言われますが、プログラミングだけが開発ではありませんし、むしろプログラミングは今後AIに任せる時代となっていきます。エンジニアに求められることは、お客様としっかりコミュニケーションを取ってニーズを汲み取り、それをどうシステムで実現するのか?を考えていく部分です。これって女性も得意な方が多いと思います。
悩みながらも勇気を出して初めて参加した交流会で、SWCやSDGs研究会に「遊びにきてみない?」とお誘いいただき、とってもパワフルでエネルギッシュなたくさんの女性達に出会うことができました。
「ブルーローズ表彰に応募してみたら?」と背中を押して頂いたのをきっかけに、「私なんかが・・・」と思いつつも勇気を出して応募し、受賞させて頂くことができました。
今それぞれの場所で輝いていらっしゃる方々も、勇気をもって一歩だけ外に踏み出してみると、今まで見えていなかった世界が急に広がり、さらにキラリと輝ける場所が増えると思います。
みんなのエネルギーを集結させたら、おもしろいことがいっぱい実現できると思います。
まずはリアルでたくさんの方にお会いしたいです!そして大阪・関西からもっとおもしろい世界を発信していきたいです!!
ありがとうございました。
(取材:2025年12月/所属・役職名等は取材時のものです)