No.25 人生一度きりだから、迷いも悩みも受け止めて、楽しく生きる!|特定非営利活動法人 女性と仕事研究所

SDGsでキラリ輝く大阪をつくる女性たち

No.25 人生一度きりだから、迷いも悩みも受け止めて、楽しく生きる!

2021年01月03日

田上 加奈子(たがみ かなこ)さん
西日本旅客鉄道株式会社 人事部 人材育成・ダイバーシティ推進(大阪サクヤヒメSDGs研究会ジェンダー部会メンバー)

立命館大学卒。大学卒業後、西日本旅客鉄道株式会社入社。3年間の現場経験後、広報業務に従事。マスコミ対応で経験を積む。現在は、人事部 人材育成・ダイバーシティ推進グループにて、社内のダイバーシティ推進施策や人材育成業務を担当。


現在のお仕事の内容をお聞かせください。

社内のダイバーシティ推進にかかわる業務を担当。多様な背景を持つ全ての社員が、自らの力を最大限発揮し、活躍し続けられる企業を目指して、女性活躍推進、LGBTの理解促進などの取り組みを進めています。

お仕事以外で、何か活動(趣味、地域活動など)をしていらっしゃいますか?

昨年1年間は、関西学院大学の「ハッピーキャリアプログラム」の女性リーダー育成コースに参加していました。それまでの自分の仕事のスタイルや力に限界を感じ、何とか自分を変えたいともがいていた時期に縁あって入校したリーダーコースは、仕事をしながらの通学で大変なことも多かったですが、インプット・アウトプットを繰り返す中で、自分の力がついていったのも感じましたし、前向きで向上心の高いクラスメイトは、今も交流が続いているかけがえのない存在です。それ以来、「学ぶこと」の楽しさに目覚めた私は、興味のある本を読んでは同僚に熱弁したり、少し面倒な存在になってしまっているかもしれませんが・・・(一応みんな笑顔で聞いてくれます)。
先が分からず、不安な気持ちになってしまう今だからこそ、ポジティブに今を楽しめるような働きかけが出来る人でいたいなと思っています。
趣味は旅行で、最近は日本酒にはまっていて、旅先でいただく「現地のお料理と地酒」が生きる喜びになっています!

これまでの人生を振り返ってみて、困難はありましたか?また、どうやってその困難を乗り越えられましたか?

20代の頃は、仕事で悩んだり傷ついたりすることは多々ありました。特に、お客様からのご意見を社内の施策に生かしていくという仕事をしていた時期は、様々な部署の板挟みになり、その時期の記憶がほとんどないくらい自分の中では辛かったなぁと思います。
その時は、「困難を乗り越えた」というよりも、「ただ時が過ぎるのを全力で待った」という感じで、自ら何か積極的に行動をおこせた訳では決してないですが、それでも小さなことも疎かにせず取り組めたこと、逃げずにいられたことは、今となっては自分の自信に繋がっているなと思います。
最近は、それなりに経験も積み強くなったのか、あまり悩むこともなくなった気もしますが、やっぱり傷ついて眠れない日も、起きるのが嫌な日もあります。だけど、以前と確実に違うなと思うのは、自分なりの乗り越え方が何となく身についてきたことです!
これまでを振り返って、私は、仕事でもプライベートでも、「孤独」を感じると辛くなってしまい、どんどん卑屈な人間になって、そんな自分がさらに嫌になって、そうしたらさらに何事も上手くいかなくなって・・・・みたいな負のスパイラルに陥ってしまうことが多いようです。だけど、勝手に孤独を感じていただけで、本当は手を差し伸べてくれる人もたくさんいたし、いつも誰かが助けてくれていたなぁと。そんなことに気付けてからは、どうしようもなくなってしまう前に泣ける映画を見て”涙活”をしたり、大好きなケーキを食べて自分を甘やかしてみたり、ポジティブでい続ける工夫をしています!どちらも根本的な解決には一切なっていないのですが、何となく気分がすっきりして、「もうちょっと頑張るかぁ」と思えることが多い気がしています。

SDGsに興味をもったきっかけは?

当社のダイバーシティ推進グループは2016年にたちあがり、私はその時から携わっているのですが、当時は言葉や理念も浸透していない中で、すごく孤独な取り組みでした。なかなか上手くいかず落ち込んでいた時に、たまたま参加したセミナーでSDGsのことを知り、目標5「ジェンダー平等を実現しよう」目標8「働きがいも経済成長も」の部分にグループのメンバーとともに勇気づけられたことを覚えています。

ご自身のお仕事や生活の中でSDGsをどのようにとらえていますか?

鉄道会社という人々の生活と深く関わる会社だからこそ、事業を通じて社会的な課題を解決することで、地域社会の発展とSDGsの達成に貢献できると思っています。また、目標5「ジェンダー平等を実現しよう」や目標8「働きがいも経済成長も」の部分は、まさに今私が仕事として取り組んでいることです。小さなことかもしれませんが、まずは社内で実現できるようにもっていくことが、私の役目だと思っています。

大阪・関西の女性がキラリ輝くために、何が必要と思いますか?

私の周りの大阪・関西の女性は素敵な方ばかりなのですが、その方々に共通しているのは、自分で自分の楽しみを見つけていらっしゃることだと思います。何か上手くいかないことや困難なことがあると、私もつい、環境や周囲のせいにして「どうせ・・・」や「だって・・・」という言葉を使ってしまいがちだったのですが、キラリ輝いている方たちは、その中に希望を見出して、自分で考え、自分で決めていて、「だって」や「どうせ」は言わないということに気付きました。それからは、その言葉を言わないように心がけています。
輝く人に出会うと、元気をもらえるし、「自分もそうなるぞ」と頑張るパワーをもらえるということは経験済みなのですが、特に仕事をしている中では、まだまだ女性が少なく、なかなか出会う機会が少ないということも事実だと思います。沢山のキラリ輝く女性が繋がれる場があれば、その輝きがどんどん広がっていくのではないかなと感じています。

さいごに、大阪・関西の女性にメッセージをお願いいたします。

私はサクヤヒメ表彰をいただいたメンバーではないのですが、ご縁があってこのSDGs研究会の活動に参加させていただきました。
輝く皆さんが繋がれば、もっと大きな輝きになると思います!是非一緒に取り組みませんか?

ありがとうございました。

(取材:2020年12月/所属・役職名等は取材時のものです)

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