NO.7「恩送り」の精神で、ブレずに自分らしく、しなやかに|特定非営利活動法人 女性と仕事研究所

SDGsでキラリ輝く大阪をつくる女性たち

NO.7「恩送り」の精神で、ブレずに自分らしく、しなやかに

2020年06月30日

中塚 美由紀(なかつか みゆき)さん
日本たばこ産業株式会社
関西リレーション推進部(大阪サクヤヒメSDGs研究会ジェンダー部会メンバー)

1991年 日本たばこ産業株式会社 大阪支社バレーボール部(JTマーヴェラス)入社
1996年 主将に任命
2000年 現役引退、社業に専念
2002年 第1子出産、育児休職
2007年 第2子出産、育児休職
2009年 神戸支店 社会環境推進チーム
2013年 大阪支社 社会環境推進チーム
2016年 大阪支社 枚方支店 支店長代理
2017年 北関西支社 社会環境推進担当部長
2020年 大阪支社 関西リレーション推進部 部長(京都・滋賀担当)


現在のお仕事の内容をお聞かせください。

「たばこを吸う方も吸われない方も心地よい共存社会」を目指して、様々な取り組みを専門的に行う部署でマネジメントをやっています。具体的には、喫煙所の整備や喫煙マナーの啓発、無償での分煙コンサルティング活動等です。また、お客様の多様なニーズにお応えするため、火を使わない「加熱式たばこ」についての製品特長やベネフィットをお伝えする活動にも力を入れています。

お仕事以外で、何か活動(趣味、地域活動など)をしていらっしゃいますか?

大阪サクヤヒメ表彰受賞者を中心とした、大阪サクヤヒメSDGs研究会の活動に参加しています。
プライベートでは今までは長男も次男も野球をやっていたので、休日は全て野球中心の生活でしたが、今春から次男が中学生になり、親が野球に帯同する機会が一気に無くなってしまいました。自分の時間が持てるようになったのでこれからは「私が夢中になれる何か」を探したいと思っています。

これまでの人生を振り返ってみて、困難はありましたか?また、どうやってその困難を乗り越えられましたか?

JTマーヴェラス選手時代はトップリーグ昇格を目指して練習に励み、入部5年目で初の昇格を果たしたものの1年で降格。多くの部員が退部し、最終的に7人だけになってしまった時期がありました。他チームの人から「人数が少なくて大変だね。可哀想に・・・。」と言われた事が悔しくて、「絶対にトップリーグに戻って同じ舞台で戦ってやる!」と奮起し、2年後に入れ替え戦を経てトップリーグに返り咲きを果たす事が出来ました。
現役引退後は、特に育児と仕事の両立に悩んだ時期もありました。これまでは自分が努力すれば何とかなっていた事が子育てには全く通用しない。子育ても家事も仕事も中途半端な気がして、いつも周囲の人に「すみません」と謝ってばかりの毎日でした。そんな時に会社の先輩が「今受けている恩を今返す必要はない。受けた恩は将来同じように悩むであろう後輩社員へ返していけばいい」と言ってくださったことで気持ちが救われ、「焦らずに、その時に置かれた場所で自分のベストを尽くしていこう」と前向きに考えられるようになりました。
今も悩みながらではありますが、若い時に比べて柔軟性や忍耐力は増してきた気がします。

SDGsに興味をもったきっかけは?

第3回大阪サクヤヒメ表彰で活躍賞を頂き、SDGs研究会へ誘われたことがきっかけです。弊社内では女性管理職はまだまだ少数でロールモデルが身近には居ない状況ということもあり、女性活躍には興味がありました。また、個人的には女性アスリートのセカンドキャリアについて何か自分に出来ることがないかという思いもあったので、女性活躍をメインに活動を進めるSDGs研究会ジェンダー部会へ所属しました。

ご自身のお仕事や生活の中でSDGsをどのようにとらえていますか?

SDGsは他人事ではなく、自分自身も当事者なのだと自覚することが大切だと思います。女性が今よりも輝くことが持続可能な社会を作っていくうえで必要不可欠だと思いますので、まずは私自身が仕事も生活も楽しんで、輝いている女性でありたいと思っています。

大阪・関西の女性がキラリ輝くために、何が必要と思いますか?

大阪サクヤヒメの活動に参加し、関西をけん引するパワフルな女性の方々と交流する機会が増えました。どの方も明るく前向きで、常に謙虚に学び成長しようとされる姿を間近で拝見させて頂き、私自身も刺激を受けています。関西には「おせっかい文化」が浸透しており、女性がキラリ輝く土壌はあると思いますので、女性の側が自分で自分の限界を決めず「来た波には乗ってみよう」という気持ちで一歩踏み出せれば、これまでとはまた違った新しい出会いや世界が見えるのではないかと思います。

さいごに、大阪・関西の女性にメッセージをお願いいたします。

関西の女性パワーは全国のどこにも負けないと思います。一人ではなかなか出来ないことも、みんなの力を合わせれば実現できるはず。このHPを見てくださった方々との新しい出会いを楽しみにしています。SDGsはよく分からない、何をすればいいの?という方でも大丈夫です!私もまだまだ勉強中の身ですので、ぜひ一緒に活動してみませんか?

ありがとうございました。

(取材:2020年06月/所属・役職名等は取材時のものです)

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