No.37 すべてのめぐり逢いは自分の選択した道 経験を糧として心地よい未来を|特定非営利活動法人 女性と仕事研究所

SDGsでキラリ輝く大阪をつくる女性たち

No.37 すべてのめぐり逢いは自分の選択した道 経験を糧として心地よい未来を

2023年02月27日

澤 かおり(さわ かおり)さん
株式会社大林組 オーク情報システム(大林組グループ会社)出向
(サクヤ ワーキングコミュニティSWC メンバー)

1984年  株式会社大林組に一般職として入社、情報部門に配属
1987年  一級建築士 取得
1990年  社内制度の改正に伴い総合職に転換
1996年~ この間に約8か月の産後休暇および育児休職を2回取得
2000年  復職、組織変更を経て現職


現在のお仕事の内容をお聞かせください。

大林組のIT関連事業のグループ会社にて、主にシステム開発や環境構築に関わるコンサルテングを担当しています。最近は後進の育成のために、後方支援や指導、調整の役割も増えました。
大学では建築学科で意匠建築を専攻しましたが、建設分野での女性採用が少なく、情報職として入社しました。知識ゼロから学び、当初は設計や工事分野を専門としましたが、時代の流れに伴い守備範囲が拡大し万屋に近くなりました。中途半端な知識が増えて専門性が低くなる半面、他者を頼りつつ組織で動くことを学びました。
余談ですが、情報部門では入社当時から女性の先輩が男性同等に業務をされていました。上司にも恵まれ、業務そのもので理不尽を感じた記憶はありません。

お仕事以外で、何か活動(趣味、地域活動など)をしていらっしゃいますか?

趣味では地元でテニスを継続し、遊びではイベント企画に好んで協力し、小中高大学と各フェーズでの友人やテニス仲間、近所の犬友、娘を通じたママ友などと一緒に楽しんでいます。趣味の延長でYAMAHAのピアノ指導者グレードを取得ましたが、全く活用していません。

これまでの人生を振り返ってみて、困難はありましたか?また、どうやってその困難を乗り越えられましたか?

困難を克服した爽快な実績もひどく打ちひしがれた記憶も希薄なので、周囲の方に助けられてかわして来れたのだと思います。強いて言えば「最悪の状況を思い描くことで、それよりは良かったと体感困難度を下げる」「誠実に最大限の準備していると偶然に問題が小さくなる」ということがあります。
また、個人的には置かれた環境を鈍感に受け入れるタイプですが、子育て時代の時間不足はストレスでした。最大限の時短を図りつつも、大切に思う事には時間と心を割くことでバランスを保っていました。

SDGsに興味をもったきっかけは?

カラフルな17目標のアイコンと胸元のバッジが気になり、自ら情報収集したことです。

ご自身のお仕事や生活の中でSDGsをどのようにとらえていますか?

高度経済成長と共に育ち、次々に生み出される新しい環境を享受してきました。これからも環境に必ずしもよいと限らない「便利」が生まれ、それを享受することもあるかと思います。その分、ハードソフト何かで恩返しする努力をし続けること。直接に関われることは限られるものの、身近なことの積み重ねで次の世代に少しでもよい環境を残すこと、だと思います。

大阪・関西の女性がキラリ輝くために、何が必要と思いますか?

地元愛に溢れる人が多い関西では、応援する力を強く感じます。物理的な地域性が薄れる時代ですが、他地域からも学ぶべき要素は取り入れ、関西発、大阪発を皆でブラッシュアップできればよいと思います。

さいごに、大阪・関西の女性にメッセージをお願いいたします。

自分が動くと何かが必ず変わります。ステップは小さくても確実に進みます。

ありがとうございました。

(取材:2023年01月/所属・役職名等は取材時のものです)

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