No.36 いきいき楽しく働いていつまでも社会の一員で!|特定非営利活動法人 女性と仕事研究所

SDGsでキラリ輝く大阪をつくる女性たち

No.36 いきいき楽しく働いていつまでも社会の一員で!

2023年02月27日

北方 悦代(きたがた えつよ)さん
  • 臨床研究支援会社
(サクヤワーキングコミュニティSWC メンバー)

1995年 京都大学医療技術短期大学部看護学科卒業
2006年 大阪府堺市の基幹病院勤労者感覚器障害研究センターでリサーチナースとしてパート勤務
2010年 SMO(Site Management Organization)で治験コーデネーターとして正社員勤務
2019年 臨床研究支援会社で正社員勤務


現在のお仕事の内容をお聞かせください。

初めて働いたのが、38歳でのリサーチナースでした。糖尿病網膜症とQOL(Quality of life)の研究で医師をサポートしましたが、正社員として働きたいという夢を実現するため、SMOへ転職し治験コーディネーター(CRC)になりました。CRCとして被験者対応などの業務の他、中途入社者のOJT、新卒教育、マネージメントの経験をさせていただき、50代を迎え今後の人生を再考しようと退職。この業界からは足を洗うつもりで退職し、海外に1か月語学留学に行き、人生をリセットさせて今後の人生設計を再度練り直そうとしている時、今の会社社長と出会いました。治験とは違った臨床研究のサポートの仕事の面白さを感じ現会社に就職。コロナの影響もあり、当初の予定とは違っていますが、治験の業務と臨床研究のデータ収集、マネージメント業務をしています。

お仕事以外で、何か活動(趣味、地域活動など)をしていらっしゃいますか?

やってみたいことは沢山あるのですが、結局何もできていない、していないというのが現状です。お酒を飲むこと、お料理をすることは大好きです。着物を着ること、ゴルフ、手作りの小物を作る、ドライフラワーアレンジメントなどなど以前やっていて再開したいと思っていることは沢山あります。小料理屋さんの女将さんになることも夢の一つです。いずれ、社会の一員としていきいきと働く方また働こうとしている方の支援ができたら素敵だなと思っていて、最近ファイナンシャルプランナー、キャリアコンサルタントの資格を取得しました。今後さらに知識取得を進めつつ、趣味の幅も広げたいと思っています。

これまでの人生を振り返ってみて、困難はありましたか?また、どうやってその困難を乗り越えられましたか?

看護学科は3年間で卒業ですが、私は7年かかりました。在学中に結婚、双子を妊娠しすぐに切迫流早産で入院。3回生の途中で学校に行けなくなり、留年してしまいました。その後出産し、復学しましたが、子育てとの両立ができず、2回復学休学を繰り返し、教授にとっても迷惑をかけてしまいました。夫ほか、両親や妹、保育所の先生方やママ友、4年後輩のクラスメイト達など、本当に沢山の方々に助けていただいて卒業と国家資格合格をすることができました。3番目の妊娠時も切迫流早産で動くことができず、上の双子のお弁当は、ママ友が毎日作ってくれました。皆さんに迷惑をかけてしまい申し訳ない気持ちでいっぱいでしたが、できない時は素直に甘えてしまうことが、困難を乗り越えることができた秘訣だったと振り返ります。
仕事を始めてからは、沢山自分では解決できないことがありましたが、いつもグループのメンバーさんに助けてもらいました。もう抱えきれないと思った時は、話を聞いてくれたり、飲みに誘ってくれたり、また夫が海外旅行に連れ出してリフレッシュさせてくれて、皆さんにメンタルサポートしてもらいました。仕事を続けてこれたのは、メンタルサポートをしてくれる夫や同僚や後輩達がいてくれたお陰だと思います。

SDGsに興味をもったきっかけは?

SDGsという言葉を自身の生活と連動させて意識するようになったのは、サクヤワーキングコミュニティーにお誘いいただいて、SDGsカードゲームに参加させて頂くことになってからです。漠然といつまでも元気に働き続けたい、みんなが住みやすい社会っていいなと考えることはありましたが、指標となる項目があり目標があると知り興味を持ちました。

ご自身のお仕事や生活の中でSDGsをどのようにとらえていますか?

仕事の中では自分が知っていることや関わっていることに思考が集中しがちです。個人と他者、自身を取り巻く環境と社会など、広い視点をもって仕事のみではない関わりを大切にすることが今後の人生の豊かさに繋がると信じています。

大阪・関西の女性がキラリ輝くために、何が必要と思いますか?

全く知らない方々とサクヤワーキングコミュニティで出会い、とても素敵な方々ばかりです。なんでこんなにこの人達は素敵なんだろうと思った時、皆さん笑顔が素敵で、ご自身のキャリアを大切にされていて、他者を受け入れ尊重をされているからだろうなと感じました。笑顔、自分に自信を、そして他者を尊重するって素敵だと思っています。

さいごに、大阪・関西の女性にメッセージをお願いいたします。

今まで沢山の方々に沢山助けていただきました。神奈川県の逗子でお世話になった方に恩返しをする前に引っ越してしまうことになった時、その方から「その気持ちを私以外の方にお返しと思ってしてあげて」と言われました。「今までに助けていただいた方々へと思って、沢山の方のお役に立てることをしたい」をモットーに自分が輝くだけでなく、みんなが輝き、元気に社会を盛り上げる一員になりたいと思います。皆さんとのコミュニティーを大切に、社会そして大阪が素敵になるように、私の経験や小さな力がサポートの一助になれればと思います。みなさん、どうぞよろしくお願いいたします。

ありがとうございました。

(取材:2022年10月/所属・役職名等は取材時のものです)

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