NO.2 「定年退職したい」という夢を実現するために、自分が選んだ会社で定年まで働き続ける|特定非営利活動法人 女性と仕事研究所

SDGsでキラリ輝く大阪をつくる女性たち

NO.2 「定年退職したい」という夢を実現するために、自分が選んだ会社で定年まで働き続ける

2020年05月31日

渕上 千夏(ふちがみ ちなつ)さん
株式会社 関電システムズ コーポレート本部 人財部 労務グループ(大阪サクヤヒメSDGs研究会ジェンダー部会メンバー)

神戸海星女子学院短期大学 家政科卒業
1994年 関電情報システム株式会社入社 電力システム第一部に事務スタッフとして配属
2002年 第1子出産
2006年 第2子出産(育児休職取得)
2014年 現在の人財部労務グループへ配属
2019年 会社再編により 株式会社関電システムズ へ社名変更
これまで、インターネット事業部にてプロバイダー事業「Kisweb」の顧客対応、電算管理部にて監視運用事務、
システム第二事業部にて開発事務に従事。現在は、人財部労務グループ アシスタントマネジャーとして
人事労務制度設計、労組対応、賃金、就業管理、福利厚生、ワークライフバランス推進チームを統括。


現在のお仕事の内容をお聞かせください。

コーポレートスタッフとして給与・賞与の支給、福利厚生の提供をはじめ、安心・安全な労働環境を保つための全社の労働時間の管理・指導、魅力ある会社づくりのための各種制度設計、それにかかわる労使交渉等の統括者として従事しています。

お仕事以外で、何か活動(趣味、地域活動など)をしていらっしゃいますか?

子供が2人いるのですが、手が離れてきたので自分自身のためのネットワークを作りたいと思い、最近ゴルフを始めました。グループ会社で女性ゴルフ会があり、今年(2020年)デビューを果たしましたが、まだまだ”これから”といったところです。
業種や立場の異なる方とプライベートでご一緒できる機会ってなかなか作れないですよね。ゴルフ云々というよりもそういう新たなネット―ワーク作りができるので大事にしていきたいと思っています。

これまでの人生を振り返ってみて、困難はありましたか?また、どうやってその困難を乗り越えられましたか?

困難はたくさんありました。(笑)
私が20代の頃は女性が勤務し続けることが当たり前の時代ではありませんでした。同世代より上の方はみなさん経験があると思いますが、特に子育て期は社内で子育てとの両立をする女性が数名で、何をするにも壁だらけでした。
同僚や上司にしても「子育てとの両立」をする者への対応方法がわからず困っていることは目に見えてわかりました。復職したときなどは「大変だろうから無理せずゆっくりしてね」という上司もいたくらいです。
この場でオープンにはできないですが(笑)、たくさん悔しい想いをしました。その悔しさをバネにいろいろ勉強して、私はシステム開発者ではなかったのですが、当時の配属先で認められるため、基本情報処理技術者やVBAの資格の勉強にも励み取得しました。
当時、同じ想いを共有できる女性が職場にいなかったのもつらかったですが、慰めあう関係よりも向上心がなければ今はなかったと思うので、今となればそうした環境もよかったのかな思います。どうやって乗り切ったか?いわゆる「ロールモデル」が社内にはいなかったので、社外の女性セミナーに度々参加し、活躍されている女性の講話を聴講して、「みんな同じ道を通っているし、同じ想いなんだ」と共感できたことで、前を向くことができたように感じています。

SDGsに興味をもったきっかけは?

大阪サクヤヒメSDGs研究会の会員になるまでは、正直「聞いたことがある」程度のものでした。昨年(2019年)、社外セミナーで大阪サクヤヒメSDGs研究会の代表を務めている積水ハウスの小谷さんの講演を聴講する機会があり、小谷さんの仕事に対する姿勢など、素晴らしい方だなという印象を持ったことを記憶しています。その後まもなく、別のセミナーで小谷さんと懇親会をご一緒し、大阪サクヤヒメSDGs研究会を紹介していただいたのがきっかけです。
それから少し勉強をし始めたのですが、まだ他の方に説明できるまでの理解を持ち合わせていません。日々学びです。

ご自身のお仕事や生活の中でSDGsをどのようにとらえていますか?

SDGsを知るきっかけとなったのが、社外セミナーで開催された積水ハウス様の企業訪問です。積水ハウス様はSDGsに積極的に取り組んでおられ、SDGsと会社方針や事業展開の関係性が明確になっていて、それを説明いただく社員の方々がとても誇らしげに見えたことが印象に残っています。
SDGsは誰もが取り組むことができるものですが、企業が目標に掲げることで、そこで働く従業員にとってもSDGsを通じて社会貢献につながります。自分の仕事が「社会貢献につながっている」ことに気づくことで、さらなるやりがい・働きがいが生まれるのではないかと感じました。
弊社は関電グループとしてSDGs目標へ向けた取り組みをしているところですが、単独の会社としては、まだまだこれからですので是非社内に展開していきたいと思います。

大阪・関西の女性がキラリ輝くために、何が必要と思いますか?

ここ1年の間に、大阪サクヤヒメSDGs研究会やセミナー等を通じてたくさんの活躍されている女性の方々と知り合いましたが、共通して言えるのは「今の仕事や環境を受け入れて前を向いている。仕事もプライベートも充実している。」ことです。これに行き着くためには「努力」が必要だと思いますが、努力だけでは周囲から見て「輝ける人」にはならないと思います。輝くために必要なことは「努力する自分を信じて前向きに進んでいくこと」かなと何となく思っています。自分自身もそうありたいと思います。

さいごに、大阪・関西の女性にメッセージをお願いいたします。

このHPをご覧いただいた方々と交流ができ、その交流が広がっていけば、大阪・関西のネットワークが広がっていくのではないかと思います。ぜひ一緒にキラリ輝く大阪・関西をつくっていきましょう!

ありがとうございました。

(取材:2020年05月/所属・役職名等は取材時のものです)

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