2021年01月03日
奈良女子大学家政学部住居学科卒業
1990年 株式会社大林組に入社、大阪本店設備設計部に配属
1999年 育児休職後復職
2001年 東京転勤
2003年 育児休職後復職
2012年 大阪転勤
2013年 大阪本店設備設計部 課長
2020年 大阪本店設備設計部 副部長兼課長(現職)
大阪商工会議所「第5回大阪サクヤヒメ表彰」活躍賞受賞
建設会社の設計部で建物の空調設備や給排水設備などを設計する10名のチームの責任者と部門長の補佐を務めています。機械設備設計はハード(モノ)の設計というイメージを持たれますし技術力は絶対条件ですが、個人的には建築主がやりたいコトをモノに翻訳して実現するソフトの部分がこの仕事の本質だと思っています。建築主が建物空間でやりたいことを実現するために、法律やコスト、スケジュールなど様々な制約条件や不確定な要素がある中で関連部署と協力して建築主と対話し最適な建築設備を提案することに日々メンバーとともに知恵を絞っています。また、メンバーが自律的に各々の能力を発揮しながら多様な働き方を選択できるようにマネジメントの試行錯誤を重ねています。
建設業界の女子会、社内の女性ネットワークの活動に参加しています。大阪サクヤヒメ表彰がきっかけで、大阪サクヤヒメSDGs研究会働き方部会での活動も始めました。
趣味は、思考の触媒になるものに浸ること。読書や音楽・アートや映画の鑑賞です。最近は野菜作りも始め、週末は近所の探訪と運動を兼ねて郊外に借りた菜園まで通っています。
この業界に飛び込んだこと自体が結果的には「女だてらに」というチャレンジだったので、困難の連続だったと言えます。ある時は「命までは取られない」と開き直り、ある時は「楽なのは下っている証拠」と渇を入れ、「押してダメなら引いてみな」と発想を変えたりしながらなんとか乗り越えてきましたし、そういう経験の蓄積がさらなる困難を乗り越える原動力となってきた実感があります。「私は環境など信じない(自分の望む環境を自ら探し求める)/ジョージ・バーナード・ショー」は、困難に立ち向かう度に繰り返し思い出す言葉です。
持続可能な世界の目標として仕事を通じて自然に興味を持ちましたが、サクヤヒメ受賞者との交流を通じて改めて意識するようになりました。
SDGsは、既に私たちが普段の生活の中で培ってきた「もったいない」や「足るを知る」などの様々な取り組みと合致していると思います。ビジネスパーソンとして、働くことの本質は「傍(はた)を楽にすること」と考えているのですが、まさにそれが実践できるこの取り組みが経済社会の世界標準となり本当の豊かさに向かって動き出したことにワクワクしています。
働き方や男女の役割分担への固定観念を崩すこと、そのためには関西女性持ち前のパワーで「自分がどうしていきたいのか?」を発信し続けることだと思います。
コロナによるライフスタイルの変容がきっかけとなり「ほんとうの“豊かさ”とは?”幸せ”とは?」を考え直すようになった人も多いのではないでしょうか。今こそ固定観念を覆すチャンスです。誰もが自由に自分らしく活躍できる社会を目指して大阪・関西から発信していきましょう!
ありがとうございました。
(取材:2020年12月/所属・役職名等は取材時のものです)