月単位のアーカイブ: 12月 2005

《No.1》 戦後60年、性差を超えて

戦後60年の年末が近づいています。この一両日、いきなりの真冬になってしまいました。季節のうつろいも半世紀前とは少し狂ってきていますね。

先週は六本木でキャリアアドバイザー(東京第4期)のみなさんと忘年会でした。そのときにも戦後60年の話がでて、私は「婦選の歌」(1930年:与謝野晶子作詞、山田耕筰作曲)をうたってしまいました。大阪堺の出身で情熱の人与謝野晶子が大好きで、ひとときは「山の動く日の会」というファンクラブのような会もやっていました。「婦選の歌」は次のようになっていますが、今から75年も前のものだとは思えません。文面が新鮮だということは、社会状態が変わっていないということなのです。

同じく人となる われら女性  今こそ新たにためす力
いざいざ一つの生きる権利 政治の基礎にも強く立たん

男子に偏る国の政治     久しき不正を洗い去らん
庶民の汗なる国の富を    明るきこの世の幸に変えん

けわしき憎みと粗野に勝つは 我らの勤労、愛と優美
女性の力の及ぶところ   はじめて平和の光あらん

戦後60年を生きてきた私にも今年は大き節目になった年でした。1970年代以降のほぼ30年間は、海外の働く女性の事情を知るに及んで、私の悩み、私の苦しみは、世界の女性たちと共通なのだという大きな励ましと支援を受けて、世界的な流れに翻弄されながらも365日、24時間、女性と仕事研究所の活動に頑張ってきました。女も当たり前に仕事をして、自分の人生の主人公になるという願いを実現したかったのです。

06年明け1月には改正均等法の改正もあるようで期待されます。また女性と仕事研究所もかなり大きな節目を迎える予定です。私も楽しみにしているのです。ご期待下さい。

(長らくHPの原稿を書かなかったらすっかり書けなくなってしまっていました。これではいけないと勇気を出して書き始めました。これからもよろしくお願い致します。)

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撮影:吉岡理夫(元朝日新聞社 記者)

《No.2》 女性に特化した「キャリア形成支援」の必要性

人材育成学会第3回年次大会(於:文教大学)で「キャリア形成支援とジェンダー」というテーマで主任研究員甲田恭子さんと共同発表をしました。『ライフスタイルを変革するキャリア形成』が大会テーマでした。ライフスタイルの変革が迫られる時代になっています。そのためのキャリア観、キャリア形成支援について討論する大会でした。私たちのテーマ「キャリア形成支援とジェンダー」は、女性のライフスタイルの変革にはジェンダーの視点を持った「キャリアアドバイザー」が必要であるというものです。

女性の仕事上のストレッサーは、差別環境からくるものが重層的に重なり合っています。1999年後の改正均等法下でも、2004年からの「女性ためのチャレンジ支援政策」下でも、女子学生の就職、主婦の再就職、シングルマザーの就業支援、ポジティブアクションによる企業での女性管理職への増加に対しても、さらに起業、コミュニティビジネスを開始するについても、女性は重層的なストレッサーにさらされています。これらのネガティブな社会環境をポジティブに変容させていくには、生物学的な性ではない、社会的文化的な性《ジェンダーの視点》を持った特有の支援がきわめて重要になります。これこそが女性のためのキャリア形成支援のプロ、「キャリアアドバイザー」です。天の半分を支える力を女性は持ってます。その力が生かされる支援をするキャリアアドバイザーの特徴は次の4つです。

1)ジェンダーの視点がある

2)メンタリングスキルを持つこと

3)3つの分野の支援スキルを持つ
(キャリアカウンセリング、起業やNPO創業支援、
企業でのキャリアアップ~)

4)むしろ「女性性」を重視する