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「100年」にうたう「君死にたまふことなかれ」

2004_jul

撮影者:元朝日新聞記者 吉岡理夫

撮影者:元朝日新聞記者 吉岡理夫

女性と仕事研究所は2004年4月で東京事務所設立5周年を迎えました。ちょっとしたパーティを7月10日、広尾のレストランで開きました。歌手の吉岡しげ美さんが私の大好きな与謝野晶子をうたってくれました。1904年(明治37)9月雑誌「明星」にでた「君死にたまふことなかれ」(吉岡しげ美作曲)と1911年(明治44)に発刊された『雑誌青鞜』の巻頭詩「山の動く日きたる」(同)です。
大阪堺の羊羹屋「駿河屋」の娘だった晶子が、弟壽三郎の日露戦争従軍に対してうたったものです。堂島の大阪事務所の隣は本家駿河屋さんです。
100年前、弟壽三郎は駿河屋の若い跡継ぎでしたが、初産を控えた妻を残し旅順口包囲軍にいました。弟は姉に何度も手紙を出し「若き人をよろしく、万一の時は後のこと、よろしく」と頼んでいたようです。晶子は弟の気持ちをひとしお哀れに感じ、心からの叫びを歌にしました。

すめらみことは戦いにおおみずからは出でまさね

君死にたまふことなかれ すめらみことは戦いに おおみずからは 出でまさね
かたみに人の血を流し  獣の道に死ねよとは  死ぬるを人のほまれとは
大みこころの深ければ もとよりいかで思ぼされむ

少女(おとめ)ごころを思ひみよ

暖簾のかげに伏してなく あえかに若き新妻を  君わするるや思へるや
十月の添わでわかれたる 少女(おとめ)ごころを思ひみよ この世一人の君ならで
ああまた誰をたのむべき 君死にたまふことなかれ

100年後の今も、理不尽な戦禍は絶えない。ひとり一人が「君死にたまふことなかれ」と、叫び声をあげる勇気が今、必要です。

夢と志をかたちにする女性経営者  キーワードは「メンター」

撮影者:元朝日新聞記者 吉岡理夫

撮影者:元朝日新聞記者 吉岡理夫

金谷千慧子

男性社長の企業より、ずっと、働きやすい
「女性が経営する企業における女性が働きやすい職場環境に向けた取組み-メンター(Mentor)の視点から」というテーマで調査を実施した。(大阪府ジャンプ基金選定事業) 対象は、大阪府下で年間売上1億円以上2,111社のうち700社と、全国で、新聞紙上等でユニークな活動を紹介された企業、約200社。「女性の働きやすさ」を女性と仕事研究所は8項目で評価する。そのうち7項目で男性が経営する企業より評価が高かった。(男性が経営する企業に関しては、三重県で企業調査をしたときのデータを使わせて頂いた。)

女性管理職比率は、だんぜん、女性が経営する企業の方が高い
女性管理職比率は全体で35.2%。男性が経営する企業では1.4%だから、だんぜん多い!(全国調査では4.2%「雇用管理基本調査:部長1.6%、課長2.6%」) 「大企業は女性をつぶすだけ。中小企業では女性を活用することができる」「いい人材はなぜか女性ばっかり」(ヒアリング調査から)というのが実態。

「私は、メンター※です」
経営者が女性だと、女性の立場で職場環境(昇進、セクハラ、パート、両立など)に配慮するから、働きやすい職場になり、女性管理職が多くなる。また、女性経営者は女性社員の「メンタ-」となるというのが大きな特徴だ。女性経営者の8割以上が「私は女性社員のメンターです」と言いきる。
※人生や職業経歴の先輩で有形無形に援助を得たり、自分のモデルとして目標にできる人、影響を受けた人

女性経営者の特徴
「会社が対等に扱わないのなら、私が社長になる」と創業に踏み切る。人生の目標は「生きがい」「働きがい」で、「大もうけ」では決してない。女性の力を引き出す人材育成。リーダーシップの取り方は、従来の上下関係中心ではなく、ヨコ並び型。ライフスタイルに合わせて「在宅ワーク・SOHO有り」の働き方を生み出す。多くの女性経営者が、女性の力を意図的に引き出そうと日頃から心がけている。

(報告書ができます。お申し込みはメールで。info@women-work.org)

マドリッドの喪章  テロの勝利か?それとも民主主義の勝利!

2004_may

セマナ・サンタ(4月4日~11日聖週間)の土曜日の夕暮れ、マドリッドの国鉄アトーチャ駅へきた。3月11日の列車テロの現場である。1ヶ月を経た駅舎の壁面には、追悼の喪章がぎっしり張ってあり、床は赤いろうそくが一杯だった。そしてまた、ここは3月14日の社会労働党政権誕生のスタート地点にもなった。

テロの翌日は喪章をつけた人でどこの通りも一杯になった。その時点ではまだ「ETA(エタ:国内テロ組織)反対!」を叫んでいた。夜7時のデモには、大雨でずぶぬれのアスナール首相も皇太子もいた。やがて警察が犯人を「アルカイダ過激派」と断定するや、次第にデモの様相は変化していった。政府が国内テロ組織の仕業だとして選挙戦を有利にしようとしたとみられ、やがて反政府のデモへ変わっていった。イラクへ派兵した現政権への批判と重なり、14日の選挙結果となって現れた。15分の黙祷の後に「国民は変革を求めていた。社会労働党の勝利はスペイン民主主義の勝利である」と勝利宣言をした。

これはテロの勝利だろうか? それとも民主主義の勝利であろうか? それにしても日本という国は、なぜこうも動かないのか? この日マドリッドでは、日本人3名のイラクでの拘束シーンが日本のテレビよりもリアルに映像化されていた。韓国でも4月15日に総選挙を控えている。今回は世代交代や女性の進出が大きく進む可能性があると報じている。(4月14日記)

もうすぐ春、一人ひとりの春、なにかあたらしいことに想いを馳せる春

撮影者:元朝日新聞記者 吉岡理夫

撮影者:元朝日新聞記者 吉岡理夫

女性と仕事研究所では、新しい春にキャリアカウンセリングをはじめます。
専門のキャリアアドバイザー(女性と仕事研究所認定)が相談をお受けします。
こんな方におすすめです。
・職場での理不尽なことをなんとかしたいと思う方
・今すぐというのではないけれど、いずれ事業化したい方
・転職・再就職・新就職をめざしている方などなど
キャリアアドバイザーは、相談者に寄り添いながら、カウンセリングと情報提供をします。適切な次のステップを紹介します。もちろん秘密厳守です。追ってHPでご案内。
(追記:4月はスペイン報告します)